先日は子供への言葉を書き綴ったのだけど、その関連で話題になっているエントリを紹介。
あなぐまさんのとこも、このエントリに言及されていますね。。
で、読んでみたら本当にすごかった。
内容はリンク先を読んでもらうとして、何がどうすごいのかというと、とことんいじめっこ( ※)に対してアクションを働きかけるということ。
大体、学級会や教師の説教なんかでも、
いじめっこ=(本来説教を聞くべき人間)が、話を聞いていない
ような状況をよく見かけます。
はい、典型的な自己満足と、「ちゃんと対策してるんだ」的なアピールですね。本当に解決する気あんのか、と。
しかし、リンク先の対策は違います。
6 事実を認めた加害者に対し「泣くまで」反省を迫る。
※ ここは教師の真骨頂です。
中学生ともなると(特にいじめの加害者のような奴は)脅すだけでは、まず泣きません。
そこで、刑事ドラマのカツどんに当たる要素が必要になるそうです。
加害者ががんばってきたことの写真(部活動や体育祭・文化祭他)などを見せて、
「なのにお前は、今、何をやってるんだ」みたいな感じで迫るらしいです。
一歩間違えると大変な事になりそうですが、よく見かける「アピール」的ないじめ対策とは一線を画しますね。
この「事実を認めた加害者に対し『泣くまで』反省を迫る」というような、強烈な加害者への働きかけや、事実(罪)を認めさせるまでの各個撃破といった手法は、読んでるだけで効果的な雰囲気が漂ってきます。
ちょっと別の話。
リンク先のコメントとかに「やりすぎ」とかの声があった。
いじめがなくなるには、いじめられる人が強くなっていじめを振り払う力があればいい。無ければ、身につける。そして、いじめられっ子は強くなり、いじめは無くなった。
めでたしめでたし。
かもしれない。いじめられっ子だった人は強くなって、いじめられなくなった。でも、いじめっ子が消えたわけじゃないんだよ。
対象が居なくなっただけで、いじめっ子だった人は潜在的にいじめっ子のままで、対象を見つけると、再びいじめは発現する。
だから、例えそれが「昔いじめられてました!でも、それを乗り越えて強くなりました!」というような正の側面があったとしても、いじめっ子に対して強く働きかけるのは、大いに賛成。
それに。個人的には、いじめは無くならないといけないと思っています。他人を傷つけて楽しむ悪趣味な人間が更生して、さらに更生させる側の人間になったとしたら、世の中が良い方向に進むと思うんですけど。。
■書籍紹介 – 教室の悪魔
ついでに、いじめに関する書籍を紹介。これはかなりの良書。実践的であり、なおかつ最大限に被害者を大事にする姿勢が読み取れます。実例に対して著者の意見が述べられる、という形なので、実用性と説得力が備わっています。オススメ。
※「いじめっこ」みたいな生やさしい呼び方じゃなくて、「珍走団」みたいなダサい呼称とか、「犯罪者」・「加害者」みたいなエグい呼び方の方がいいと思います。。