結婚して子供ができてン年になるけど、結婚前→結婚後→子供なし→子供あり とで心境やら心持ちが大分変化した自覚がある。
結婚した当初はというと家庭人という感じも無く、なんとなく同居人が居て…という程度だったし子供ができてからもなんとなく保護の対象が増えたなーという感じだったけどしばらく育児しつつ子供が成長してみるともう子供無しの生活は考えられないし自分の心理に占める部分が大部分になってしまっている。
結婚前なんかはそんなこと考えられなかったのだけど「子供がいないと生きられない」という状態になってしまった。
これは結婚前の僕の性格からすると考えられない。本当にそんな風に自分がなってしまうなんて考えもつかなかった。きっと自分の両親も僕に対してそんな風な気持ちを抱きながら育ててくれたのだろうと思いつつ同時に子育ての責任も重大だし自分自身が「死ねない」という気持ちが大きくなった。
わずかに前まではまぁ僕が死んでも遺族年金?やらで妻やら子供やらは食っていけるからいーかー、なんて思っていたけど「僕が死んだら子供が悲しむから死ねない」という思考に完全に切り替わった。死ねない。本当に死ねない。
とまぁここまで自分の心理が変わってしまったのも子供が愛情をこちらに向けてくれるのを感じてしまったからなんだろうと思う。これまでかけてきた手間暇と愛情を倍返しにもなろうかという愛情を向けてくれててそれを感じてしまったらもはや軽々しく死んでもいいやなんて考えることもできなくなった。
世の中といえば育児に困ったり親子の関係で上手くいかなかったり悩んだりだとかそういう話をよく聞くけど今の自分のような心境でいられるのも余程の幸運だったりするのかなとも思う。
別にオチなんて無い話で当たり前の話なんだけど自分のアイデンティティは家族によって成り立っていることを実感してしまった。そんなことを思った秋の夜長でした。