仕事を複数抱えるときってありますよね。
理想的なのは、一つの仕事を終わらせてから、別の仕事にかかる。その仕事をしている間は、他の仕事はスルー。
多分、それができれば最短時間で仕事が終わる。
けど、現実には許可を出す上長がいなかったり、客先の人間がいなかったり、質問した事項の回答が期日までに来なかったりするので、一つの仕事だけにかかるというのは不可能です。で、待ち時間とかそういうものを利用して別の仕事を片付けたりするのが一般的な仕事の仕方、つまりみんな普通にマルチタスクな感じでお仕事していると思います。
マルチタスクで仕事をする場合、仕事の難易度が自分の力量の範囲内なら(常識的な範囲で)いくらでも並列で仕事をこなせるんじゃないかと思います。
で、どんな時にマルチタスクが破綻するかというと、抱えてる仕事のどれか一つでも自分の力量以上の難易度の仕事が来た場合。普段の調子でマルチタスクで仕事しようとすると、途端に破綻します。
何故かというと。自分の力量以上の仕事が来た場合、おそらくその仕事は持っている時間を食い尽くしてしまいます。
その次に何が起こるかというと、難易度の高い仕事以外の仕事をする時間が無くなってしまい、普通にできるはずの仕事も完遂できなくなります。そして、破綻します。(納期までに仕上がりませんでしたーとか締め切りを過ぎましたーとか支払い期限が過ぎましたーとか。)
じゃあ今度は実際の対策。
まずは難易度の高い仕事が来たときに、できるだけ早く「コイツは手に負えなさそうだな」という雰囲気を察知する。これができないと、「もう少しやればできるはず…」というループにハマってしまい、結局時間を浪費してしまいます。
実はというと、多分この「察知する」というのが一番難しい(と思う)ので、どうやって察知するかといえば「こんだけ時間かけたから、このあたりまでできるはずなのになぁ?」という理想と実績のギャップから判断するしかありません。逆に、そういうギャップを感じたら危険信号だと思いましょう。
次に、察知した次のステップ。
× 「このクソ難しい仕事のせいで他の仕事ができなさそうなので他の仕事はしません」
× 「このクソ難しい仕事に集中するので、これ以上仕事を私に振らないでください」
× 「このクソ難しい仕事があるから他の仕事ができません。だからやりません」
これはダメですね。上司にしばかれます。
こういう場合、通常は他の人の助けを借りましょう。上司なり、先輩なり。
ついでに、他に抱えている仕事が遅れがちになりそうな可能性、これ以上仕事を振られると消化できないかもしれないということも伝えておきましょう。
あと助けを借りる際には、どんな所が難しいか、とか自分ひとりでは時間が足りない理由なんかを答えることができるようにしておきましょう。
※実際は「難しい仕事」なんだから、「何がどう難しいか」みたいに難しさを定義したりする時点で十分難易度が高かったりします。まぁ、「何がどう難しいか」みたいなポイントを簡単に答えられないような仕事なら、自分の手にあまるかも、という可能性を考えた方が良いでしょう。
というわけで、マルチタスクで仕事をするときは自分が当然こなせる難易度の仕事でないと破綻するよーということと破綻しそうなら早いとこアラートあげて周囲の人にサポート求めようね、という話でした。