SHIN-ICHIさんとこ経由で知った。チーズはどこへ消えた?のスペンサー・ジョンソン氏の新刊、「頂きはどこにある?」が発売されてたんですね。
とまぁ僕は前作、チーズはどこへ消えた?も読んでいて、当時としては目から鱗だったわけです。その著者の10年ぶりの新刊とあれば、これは読まざるを得ない!ということで購入。
(チーズはどこへ消えた?の感想も書いています。というかポエム。)
というわけで以下感想とか。
山と谷
本書では、物事が上手く進んでないような逆境を谷に例えて、逆に、物事が上手く進んでいる状態(順境)を山と例えています。つまりは、逆境と順境における物事の対処法といった本ですね。
最初は冗長かも
話のメインとなるのは若者と老人の対話です。本格的な対話が始まるまでの展開はちょっとアレでしたが、すぐに本題に入るのであまり気になりません。
谷からでられないのは恐怖心
本書では逆境を「谷」としています。なぜ、谷から出られないのか?本書では、谷の正体を恐怖心としています。
僕が思ったのは。。例えば、サラリーマンなんかでブラック企業やパワハラ上司なんかに虐げられている状態、これを谷とすると、ブラック企業やパワハラ上司なんかは獲物を谷に留まらせようとしているのではないでしょうか。
実際、誰もがブラック企業やパワハラ上司なんかに虐げられる理由なんて無いのですが、それでも谷から出られない話はよく耳にします。
それは、恐怖心なんだと思います。相手がブラック企業なら、会社に歯向かうことや転職のリスク、パワハラ上司なら仕事の評価を下げられるかもしれません。
と、置き換えて読んだ。。
ならば谷をどう山に変えるか
谷とは恐怖心である、と本書にありました。谷を山に変える、それは恐怖心に打ち勝つことです。
だけど、恐怖に打ち勝つには半端なことではありません。そこへ、本書はこうあります。
自分なりの
具体的なビジョンに
真にしたがえば
山をつくり出すことができる。恐怖心は消え去り
心穏やかに
うまくいくようになる。
大事なのは、「自分なりの具体的なビジョン」を持つことなのです。
だって、具体的な対処方法があるならば、それに従えば逆境を対処できるはず。対処できるイメージが湧かないということは、それはまだまだ具体的じゃないんですよ。
自分なりの具体的なビジョン(対処方法)があれば、自分の心の中に「うまくいくはずだ」という自信が芽生えるはず。そうすると、「恐怖心は消え去り 心穏やかに うまくいくようになる」はずなんです。
じゃあ具体的な方法は何か?というと、本書ではそこに言及していません。あくまで、行動のための指針を示すのみです。まぁ、具体的な方法というと、書店によくある「○○のためのテクニック」のような書籍ですね。逆に言えば、本書は「○○のためのテクニック」的な具体的な方法を述べた書籍を活かすための本、ととらえても良さそうです。
ちょっと逆に考えてみる
とすると、人生において真に戦わないといけない相手は、
恐怖心を煽って、谷に留まらせようとする連中
なんじゃないだろうか。と思った。
想定される読者層
この本を最も活かせる読者層は…
現在、逆境にある方
だと思います。これは間違いない。
ちなみに、本書では山(順境)にある人でも、そこでの振舞い方を間違えれば、たちまち谷に転落する、とあります。今現在、物事が上手くいっている方でも、本書は有用だと思いますよ。