納期と所要時間は別問題

仕事で上司から、「この仕事、どれくらい(所要時間)がかかる?」と聞かれたとする。

これに対してどう答えるか。仮に「20時間くらいですかね」と答えたとする。ハイ、死亡。(死んでないけど)

こういうのは罠かもしれません。別に上司もハメようとしてるわけではないでしょうが、「xx時間かかります」と答えちゃうのはあまりよくない。

なぜか。

「20時間かかります」 → 「じゃあ2日半あればいいね。今から2日半、締め切り厳守でお願い」

となったとする。

・余分な仕事が入った → 依頼の仕事にキッチリ20時間かかった場合納期オーバー
・トラブル発生 → 20時間+トラブル対処時間で納期オーバー
・ちょっと急ぎの用事なんだ!対応してくれ! → 対応した時間分納期オーバー
・先輩、教えてください → 後輩にかまった時間分納期オーバー
・来客対応 → 対応した時間分納期オーバー
・おい、ミーティングするぞ → ミーティングの時間分納期オーバー
・なんか上司がアドバイスしに来る → アドバイスを聞いた時間分納期オーバー

ハイ、無理ですね。ちょっと極端すぎましたが。。

仕事は常に割り込みや想定外の事態が発生します。自分ひとりで仕事しているわけではないだから。

で、何が大事かというと、仕事の所要時間と納期を直結させてはいけない、ということです。

納期を設定するならば、所要時間に十分な余裕を積みましょう。予定していた時間よりも早く仕事を終えたところで、怒られるわけがないのですから。(ごく一部キ○ガイみたいな職場とかの例外を除く)

余った時間は、早く完了報告して「もう仕上がったのか!」と賞賛を受けるもよし、休憩するもよし、勉強するもよし、完成度を高めるもよし、です。

さらにもうちょっとだけ進んだ話。

工程表やWBS、その他もろもろの予定表を作成するとき、「所要時間」でこの予定を立てていないか?

もしそうだとすると、何か1つでも想定外の事態が発生(例えばトラブル。極端な話、来客が訪れただけでも…)しただけで、立てた予定は崩壊する。肝に銘じておくべき。そこから発生するのは、「残業でカバー」。行く末はデスマーチ。

単に「予定にはバッファを積みましょう」ということでもあるけど、「所要時間」や「納期」といった言葉の意味を正確に使うことが健全な仕事の第一歩かもしれません。

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